学術研究詳細

研究課題

武蔵野台地の段丘崖に分布する著名湧水の湧出機構の解明とその保全、ならびに環境モニターとしての機能の検討

学術研究 No.149
代表研究者 新藤静夫
所属(当時) 千葉大学理学部教授
研究内容要約

(1)湧水流域について 当初から予想していたように、湧水に関係し、それを維持させている地下水流域(以下湧水流域と呼ぶ)は必ずしも固定したものではないことが明かとなった。
すなわち地下水の水位が高い時期では、かなり広い範囲の地下水が湧水に関与し、低い時期では、湧水に近い地理的に限られた地下水のみがその涵養源になっていることが把握された。
(2)湧水の地域性と環境モニターとしての可能性 湧水の水質が地域によって異なっており、また特有の変化パタ-ンを示すことから、湧水が後背流域の地下水汚染などの環境モニターになり得ることが明瞭となった。
(3)湧水量に占める人為要因 玉川上水からの浸透や、生活雑排水の浸透などの人為的な要因が湧水量の30%以上に達していることが、安定同位体を利用した分折から明かとなった。これは今後の湧水保全に対する考え方をよく吟味すべきことを示している。

共同研究者

太田和寿、佐倉保夫、宮内崇裕

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