お知らせ

2018.11.29
第10回社会貢献学術賞贈呈式を開催いたしました。

2018年度「とうきゅう環境財団第10回社会貢献学術賞贈呈式」を開催いたしました。
「第10回とうきゅう環境財団 社会貢献学術賞」を公益社団法人土木学会様よりご推薦をいただきました、

東京大学名誉教授・日仏工業技術会名誉会長、高橋 裕(たかはし ゆたか)氏に贈呈いたしました。

 

受賞者高橋 裕氏は水害等にかかわる数多くの現地調査と綿密なデータ解析から「水害対策には河川改修だけでなく、

流域管理や健全な水循環の維持が重要である」という、「総合治水対策」の考え方を提唱し続けてこられました。

その理論を取り入れた施策は全国各地で展開され、水害軽減に多大な効果をもたらしました。

また、従来、用途ごとに別々の行政分野で管理されていた河川を一元的に管理することの重要性を提唱され、

その理念は現在、「河川法」「水資源基本法」など、さまざまな法制度として活かされております。

一方海外においては、自然や社会がわが国と似通っているアジアモンスーン地帯に属する13か国の協力体制を構築し、

この分野に関する地域協力や人材育成に尽力されました。高橋氏の思想は各国の具体的対策に取り入れられ、河川災害の

軽減や河川環境の改善に大きく貢献しました。 特に、1991年にバングラデシュで約14万人の犠牲者を出したサイクロンでは、

国連報告書で「堤防整備よりも避難のための情報提供やシェルターの整備を充実すべし」という提言を責任者としてとりとめました。

その提言に基づくODA援助による整備の結果、2007年に発生した同規模の高潮災害での犠牲者は約4千人に止まったのです。

高橋氏の活動に対し、水資源分野で最も権威がある International Journal of Water Resources Development誌では、

2009年に初めて個人を取り上げた特集を組み、アジアモンスーン地帯における水資源・治水への多大な貢献を称えています。

 

「とうきゅう環境財団社会貢献学術賞」は、日本の環境分野(環境保全、環境科学、環境技術など)において学術的、

社会的に特に顕著な業績(調査、研究、環境科学技術の発展、行政施策への貢献、実践活動など)を挙げた個人、団体などの研究者を表彰するものであり、高橋 裕氏の実績はまさに本賞の趣旨に合致するものと考えております。

第10回社会貢献学術賞贈呈式は、2018年11月27日(火)に東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで開催いたしました。